コンタクト [映画感想]

映画の感想

不定期映画感想シリーズ。
第二弾はジョディ・フォスターさん主演 コンタクト の視聴感想です。

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キャプテン
キャプテン

以下映画のネタバレを含みます。

宇宙+キリスト教的宗教観で日本人はやや分かりづらいかも

コンタクト

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こちらの映画、数ある宇宙映画の中でも秀逸との評判。
個人的に宇宙ものが好きなので以前から見よう見ようと思っていた期待の映画でした。
また視聴時にはなんの予備知識も持たずにまっさらな状態で鑑賞しています。

細かいところは映画を見ていただくとして、全体的概要としては・・・

宇宙に興味を持つ悲しい運命の女の子が成長し天文学者となり、実際に宇宙人との「コンタクト」を果たす。
全世界(主に全米)を挙げて、では実際に彼らに会いに行ってみよう!となるのだが、そこには米国民に深く根ざすキリスト教的宗教観と、科学・宇宙人という相容れにくいテーマから生ずる様々な軋轢があり・・・

という内容となっています。

最後から一歩手前のシーン(あくまで一歩手前であり最後ではないです!)は感動的で目頭が熱くなります。
ペンサコーラ!

インテリ+宗教者でも出会っていきなりアレ

キャプテン
キャプテン

以下ストレートに書くと良い子の閲覧に問題があるので若干ぼかした表記です。内容は察してください。

コンタクト、全体的にはよい映画だと思います。

が視聴していて???という点もいくつかありましたので、以下個人的な感想を。

あくまでも個人的感想なのでコンタクトファンの方はスミマセン。

 

で、早速この項の見出しの件ですが・・・。

主人公のエリー(ジョディ・フォスター)は優秀な若き(たぶん)天文学者。
つまり、かなりの知識層でありインテリと思われます。
当然、分別というか一般的な常識も十分に兼ね備えていることが想像されます柄。

マッドサイエンティストという可能性も捨てきれませんが、劇中でそういった描写はないので、
宇宙研究に情熱的に打ち込む、しごく真っ当な人物であるという印象を視聴者に与えつつ物語は進みます。

で・す・が

観測所の近くの町で出会った若き宗教家の青年パーマーといきなり次のシーンで一緒にベッドでお目覚めです( -_-)

これいくらなんでも無茶苦茶すぎん???とものすごく違和感がありました。
お互い獣(けだもの)のような人物ならいざしらず、相当なインテリであろうエリーがこういった行動をいきなり取るか???ってのがちょっと理解できんのですよねえ。

つーか、パーマーだって厳格なキリスト教的宗教観をお持ちなら、未婚では原則○○禁止じゃないんかい!(#゚Д゚)ゴルァ!!
だいたい厳格な宗教者なら、汝、全身に袋をかぶせよ。

管理人は一応ミッション系の学校出身で聖書の授業を受けております。
幼稚園ですが(´・_・`)

「いや、エリーは不幸な少女時代を過ごしたので愛情に飢えているのだよ。」

確かにそういう解釈もできるかもしれません。
ですが、それにしたっていきなり次のカットで一緒にお目覚めは飛躍しすぎだろ―と思う次第です。

そうか!相当な上級知識層でもアメリカでは出会ってすぐ○○が当たり前なのか!と間違ったヤンキー観を全世界に与えかねないこの演出・脚本はどうなんでしょうか・・・( ´Д`)

もしかしたら原作にはなにかその辺りが書いてあるのかもしれませんが・・・

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キリスト教的宗教観が日本人には分かりづらい

コンタクトの大きなテーマは宇宙人(ヴェガ人)との遭遇です。

がそれと同じぐらい、映画の根底にキリスト教的宗教観と科学との関係性がテーマとして描かれます。

これがまた日本人である私には非常にわかりにくい。。。
そして、自由の国って言ってるけどアメリカっていろいろめんどくさいんすね・・・と思いました(´・_・`)

 

これが日本人なら、
まあ宗教的な事はあるとしても宇宙人との遭遇のほうがなんか大事っぽいし、この際宗教は置いておけばいいじゃない・・・

とか割り切って合理的に考えそうなんですが、諸外国(特にメリケン)ではそうはいかないんでしょうね。
やっぱ宗教ってダメだわ。日本人で良かったーと映画を見て強く思うのでした。

総評 SFなんだろうけど日本人にはファンタジー

映画「コンタクト」は宇宙人との接触を描いたSF映画だと思われますが、どうも宗教問題の描画がウェイトを占め、日本人の私から見たらその点がどうも「ファンタジー」に感じてしまう。

宗教的な事がさっぱり理解できないので、どうしても遠い他所の世界の事に見えてしまい、それはもう「SF」を通り越し「ファンタジー」になってしまいます。

新スタートレックのピカード艦長の言葉を借りるなら、

「宗教がSFを超えやがてファンタジーへと至る」

って感じです。

イケメン
イケメン

元ネタはTNG 第1シーズン15話「盗まれたエンタープライズ」でライカーに理想から愛に変わる過程を哲学的に語るシーン。

また後半の日本でのシーン以降は怒涛のご都合主義っぽく見え、
最大の山場であるペンサコーラ!のシーンも感動はするが、言ってみればファンタジー的表現。

以上から、

「コンタクトはSFに寄せたファンタジー映画」

であるというふうに私は感じました。

一方、あくまでSF要素に目を向けた場合、ワームホールによる移動や「18時間」の演出などワクワクする要素もいっぱいありました。
この辺りは観てて楽しかったです(・∀・)

 

全体的には独断と偏見で60/100点としたいと思います。

私個人SFが大好きで鑑賞前の期待が大きすぎた分、辛口になってしまったかもしれません(´・_・`)

宗教要素のため完全なハードSFには寄せきれておらず、かと言って宗教シーンを取っ払うとこの映画は中身がスカスカになってしまいます。

アメリカ人の持つ「キリスト教的宗教観及び信仰」と「宇宙科学」は映画のテーマとして密接に結びついているため、その両方を理解できないと「コンタクト」の本当の良さは理解できないんだろうなぁと思いました。

残念ながら私は力不足で十分には理解できなかった・・・。
そんな印象です(´・_・`)

 

それでは(* ̄▽ ̄)ノ


コンタクトアマゾンプライムビデオでも視聴可能となっています。

価格が抑えられたBlue-rayも新規発売されるみたいです。

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