アドオンSimple TranslateのバグでWPのメタディスクリプションと抜粋がおかしくなる問題

日々の作業

日々の作業から得たTipsを紹介するコーナーです。

Simple TranslateでWPの表示がおかしくなる不具合

はじめに

ブラウザFirefoxにはSimple Translateというアドオンがあります。

これはブラウザ上のテキストをハイライトすることで翻訳を行ってくれるという
とても便利なものです。

個人的に毎日使っており、
これがないと英語テキストが読めないので大変ありがたく使わせてもらっています。

ですがこのSimple Translate、
バージョンアップの際にとんでもない不具合を起こすことがよくあり、
なおかつWordPressのビジュアルエディタとの相性がすこぶる悪いです( -_-)

今回は

  • この問題がどういった状態で発生するのか?
  • 解決方法はどうすればよいのか?

について紹介してみたいと思います。

なお私自身の環境に依るところがあるかもしれませんので、
すべての方に当てはまるかは不明です。

こういうやり方もあるのかーぐらいに読んでいただければ幸いです。

注意書き

この投稿は

Simple Translateを中傷する意図は全くありません

素晴らしいアドオンを提供してくださる作者様には感謝の気持ちしかありません。
ただ事実として重大な不具合がありますので、それを解決する方法を示す―という目的で書いています。
くれぐれも誤解なきようお願いいたします🐤

不具合の状況と解決方法

Simple Translateの不具合によってWordPressで作った投稿の抜粋文が表示されないという問題があります。

こちらの画像を御覧ください。

これは当サイトのTOPページの状態です。

画像で示したように…の三点リーダーが沢山表示されて、
本来表示されるはずの投稿抜粋文の箇所がおかしな事になっています。

一方で、下に見切れてますが抜粋文が入っている投稿もありますね。

この違いはなにか?ということで問題の記事のエディタ画面を開きます。

この問題がやっかいなのはビジュアルエディタを見ただけでは不具合が一切わからない点にあります😥

そこでビジュアルエディタからテキストエディタにタブを切り替えます。

テキストエディタを開き投稿入力欄の一番下へ移動すると
このようなコードが入力されています。

2018年11月の振り返りは以上です。

が本来自分で制作した記事の一番最後の文章です。
ビジュアルエディタ上ではここでキレイに終わっていて何の不具合も見えません。

しかしこの画像にあるように実際には末尾にものすごい量のコードが延々と記入されています(画像で示したのはほんの一部)。

これはSimple TranslateをONにした状態であれば勝手にビジュアルエディタの末尾に挿入されるバグコードです( -_-)

ただしこのコードが書かれていたとしても
サイトの実際の投稿を見ても表示上はなにもおかしなことはありません。

この問題がやっかいなのは投稿画面のメタディスクリプションに入力した内容が抜粋文として反映されなくなる点にあります。

次の画像を御覧ください。

これは先の程の問題のあった投稿の抜粋の欄になります。

ここにSimple Translateが生成したバグコードが大量に自動挿入されています。

これがなぜ挿入されるのか?どのタイミングで入るのか?ここにコードが有ることがなぜメタディスクリプションが抜粋文として反映されることを阻害するのか?

という事は私には分かりません。分かりませんが、

本文およびこの抜粋文に書かれたSimple Translateのコードをすべて消して、投稿を保存すれば、メタディスクリプション欄に記入した文章が投稿の抜粋文として反映されます。

キャプテン
キャプテン

大量の投稿記事で不具合が出ている場合は修正が大変ですが
早めの対処を行ったほうが良さそうですね。

Simple Translateのダウングレードで問題を抑える

Simple Translateは2019年5月上旬にVer2.1.0になりましたが、このVer2.1.0にはこれまで説明したようなバグがあります。

また同様の問題は過去に1.●台の頃にも起こっています(いつ頃だったかは忘れました)。

私は2.0.0のまま更新せずにずっと使っていて不具合が起きていなかったのですが、2.1.0にした途端に発生しました😥

ですので、現在はSimple Translateのバージョンを2.0.0に戻して使っています。

ただ、2.0.0であればこの問題が全く発生しないのか?という確証はありません。
個人個人のPC環境、特にFirefoxのバージョンや他のプラグインとの相性によるかもしれませんので、
Simple Translateのどのバージョンが自分にとって問題ないかを探る必要があるかと思います。

※なお2.1.0版になって以降、Simple Translateのアドオンページの評価欄にて同様の問題を挙げている方がいらっしゃいました。

 

ダウングレードの手順です。

Simple Translateのアドオンページを開きます。

Simple Translate – 🦊 Firefox (ja) 向け拡張機能を入手
Firefox 向け Simple Translate をダウンロード。Webページ上で選択・入力したテキストを瞬時に翻訳します。Google翻訳とDeepL APIに対応しています。

ページ内で「詳しい情報」という欄を探してください。

この箇所に「バージョン履歴」という項目があり、

すべてのバージョンを見る

というリンクがありますのでここをクリックしてページを開きます。

開くとこのようなページになります。

バージョンがずらりと並んでいます。

ここで画像赤枠で囲った「削除」の箇所を御覧ください。

日本語の意味的に若干分かりにくいのですが、これは

今入っているSimple Translateを削除して、削除ボタンを押した箇所に対応するバージョンを入れ直す

という作用になります。
画像の場合だと、今使ってるバージョン(私は2.0.0を使用中)を一旦削除して2.0.4がインストールされることになります。

以上がSimple Translateのダウングレード方法の紹介でした。

おわりに

Simple TranslateがWPの投稿作成画面で謎コードを勝手に入力して、メタディスクリプションの内容が抜粋文として表示されない不具合について紹介しました。

Simple Translate自体はとても便利ですがこの問題をこれまで何度も引き起こしているので注意して使いたいところです。

なお、最新版であるSimple Translateの2.1.0には指定したURLでSimple Translateを使わせないという設定もできます。

これを使って、例えばWPのビジュアルエディタのURLを指定すれば謎コードの入力を防げるのかもしれません。

が、私自身WPのビジュアルエディタに英文を貼ってそれを元にしながら記事を作ることがよくあるのでこれだと根本的な解決方法にならず…😥

次のバージョンアップデートで修正されることに期待したいと思います。

それでは。

2020/4/25追記

久しぶりに思い立って、Simple Translateを更新してVer2.2.0にしてみたのですが、
相変わらずWPに勝手にコードを書き込む問題は残っているようです。

目に見えない状態でテキストエディタに勝手にコードを書き込むのが厄介ですよねえ…😥
これってものすごく危ないことだと思うのですが…。

コード書き込みが行われないVer2.0.0からその後何度か更新はされてますが、
1年近くこの問題が解決してないので
Simple Translateはもう使わない方が良いのかもしれないですね。

便利だけど目に見えない部分でコードを書き込まれるのは
場合によってはものすごく危険な事なので
使う場合は注意したほうがいいかもしれません。