情報収集と学習のため、
Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー
を読んでみましたのでその感想文です。
後半に行くほど内容が薄いが書いてあることは役に立つ
全体的な感想
まず1章から3章までに関してはマイクロコピーの実例をどう使うかという説明をコンバージョン率をUPさせるというテーマに触れて紹介されています。
コンバージョン率の前にまずクリックさせるという行為に導くためのノウハウが詰まっており、とても参考になりました。
残念ながら4章~8章はメルマガや個人情報入力フォーム入力に関したマイクロコピーのお話になっており、私個人には役に立たない内容でした。
もちろんこの内容が役に立つ方も沢山いらっしゃると思うので、
そういった方には金言なのだろうと思います。
あくまでも私自身はということです👻
ただ気になったのがどうも4章辺りから違和感があり、
「これってマイクロコピーとわざわざ銘打たなくても、常識的に考えれば誰でも取り入れるただの注釈書きなのではないか?」ということ。
単に余白にフォントを小さくして注釈文(コピー)を書いてるのと同じことなんですよね。
そして一番気になるのが4章辺りからどうも著者オリジナルの要素というのがどんどん減ってきて、単に海外事例を日本語化して載せただけという構成が色濃くなっていきます。
もっとも1章から海外事例の紹介ばかりではありますが…。
確かに人間の心理・行動に訴えかけることですから、
海外事例の紹介というのも参考にはなるかと思います。
しかしここは日本であり、また本書は日本人向けに書かれた本です。
日本という環境におけるマイクロコピーの使い方という様な観点ではほぼ書かれておらず期待はずれというのが率直な気持ちです。
もう少し日本の具体事例が欲しかったです。
また
「読者が本書を読み、新しいマイクロコピーを生み出すための参考となる」
的なものはあまりなく一応11章に簡単なフォーム等はあるものの、
新しいオリジナルコピーを作って自サイトに取り入れるぞ!
と期待して本書を買った場合かなり肩透かしになるでしょう。
そういう期待を主とするのであればで本書は目的に合わないと思います。
また本書は256ページで定価1,800円+税という価格です。
しかし全体的に画像が多く、また余白・行間も多めなのでページ数の割に内容が薄い印象を受けました。
なので思いの外短時間でサクサク読めるメリットはある。
「マイクロコピー」という他に無いことを取り扱っている希少性はあるものの、1,800円+税という価格は相対的に高いかも?と感じました。
Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー
良い点
- 「マイクロコピー」というテーマを取り扱った希少性
- 1章~3章のコンバージョン率UPの視点は役に立つ
- 9章の404ページのガイドも良内容
- 海外の事例からヒントを得られる
主たるテーマがニッチですのでその希少性に本書の最大の価値があります。
また価格に対して内容が薄いと批判しましたが、
役に立つ内容がしっかり盛り込まれているのでダメな本では決してありません。
1~3章はもちろん、後半では特に404ページの作り方・考え方のところはとても参考になり良かったと思います。
今一つな点
- これから新しいコピーをどう作るかというアドバイス面は弱い
- 人によって役に立たない内容が多いかもしれない
- ページ数の割に中身がややスカスカで相対して価格が高く感じる
- 謝辞を見て評価が一気にダウン(後で触れます)
まず、本書を読んで新しいコピーを作ったり、この場合はどんなコピーを配置すれば…というような使い方にはちょっと弱いかなぁと思います。
あくまで事例を紹介してある本であって、新しくクリエイティブなことを目指すという方向性とはやや異なります。
また上でも触れていますが、メルマガや入力フォームに関しては個人的に役に立たなかった&内容的にもマイクロコピーといえるかどうか?と疑問が残る内容だったので、使える箇所が思ったよりも少ない→中身が薄い→相対的に価格が高いと感じてしまいました。
私自身の場合、使えると思ったのは本書の3分の2ほどの内容でした。
次に個人的に本書の見方が変わった謝辞についてです。
謝辞をみてげんなり
最後まで読んで本書の評価が少し変わったのが謝辞の箇所を読んだ時。
具体的な個人・団体名は避けますが、結局相変わらず日本のネットビジネス界ってのは悪しき仲間内でやってるだけなんだなぁと感じました。
謝辞に出てきてる何人かとは私も面識があります。その中の何人かは非常にタチが悪い。
「アフィリエイターの最大の顧客はアフィリエイター」であると言われます。
アメリカでゴールドラッシュの時代に一番利益を挙げたのは金を掘り当てた鉱夫ではなく彼らにジーンズを売っていたお店というのと同じですね。
私は高額な塾や会員制度を使って他のアフィリエイター、
特に右も左もわからないけど夢と希望を持ってこの世界に入ってきたようなフレッシュな人たちを囲い込んで食い物にするのが嫌いです。
謝辞の対象にそういった人たちの名前が出ている時点でこの本の評価は一気に下がってしまいました👎
彼らは一見すると人当たりがよく、塾等で新規参入者を啓蒙しているように見えるのですが、実態は結局仲間内でぐるぐる回して商材を買わせて食い物にしているだけ。
モラルも倫理観も無いから少々非合法なことぐらいは平気でやってきます。
そのような人・団体ほど売上や利益も多いから碌でもない輩が日本のTOPアフィリエイター扱いになってしまう。
そしてまたそれを見た養分となる人たちが吸い寄せられるという悪循環です。
こんなしょうもない輩がのさばっているから日本ではいつまで経ってもアフィリエイターが胡散臭い存在として見られますし、
アメリカのような本当に凄い真のアフィリエイターも出てこない。
本書の著者、山本琢磨氏と私は面識がありませんので彼がどういったお方なのかはわかりません。
ただ写真を見たところ、過去にどこかで接点があったような気がしなくもないような…。
もしかすると謝辞に上がってた人たちとは一線を画した素晴らしい人物なのかもしれません。
が、謝辞を見るとどうしてもつるんでる良からぬ仲間達を想起してしまいます。
この点から私の中では本書の評価は下がってしまいました。
もし書店で手にとって謝辞を読んでたらこの本は買わなかったと思います。
逆に今回の件でアフィリ系の本は謝辞を見てから買えば胡散臭い本を避けられる可能性があることに気づいた👾
終わりに
内容そのものはいい本だと思います
謝辞の件で個人的には評価が下がりましたが
客観的に見て良い本なのか悪い本なのかと考えた場合、
間違いなく良い本
だと思います。
1章~3章が最大のピークでありその後はどんどんトーンダウン&内容も薄くなってくという出オチの様な構成ではありますが
それでもその1~3章はギュッと良さが詰まっていてとても参考になりました。
またここまで新しいコピーを自分で作るという面が弱いとさんざん触れてきましたが、これについては解決策はあります。
それは、
相手の立場に立って考える
という至極当たり前で単純なことです。
この相手の立場に立つという当たり前の事ができれば
本書の事例を参考にしつつオリジナルのコピーを生み出すことは十分可能だと思います。
ただこれまで触れてきたようにこの本にはコピーがバンバン書けるテンプレートがあるというわけでは無いのでそういう期待にはそぐわないと思います。
相手の立場に寄り添い共感することが大事
ここまで否定的な面も含めて本音でレビューをしました。
内容を不快に思った方もいらっしゃるかもしれません。お詫びいたします。
「何が何でも成約させる、多少合法スレスレでも構わない」というアフィリエイターが日本には多すぎると思います(Youtuberもそういうのが多いですね)。
嘘は言わなくても都合の悪いことは黙っておけばそれでいい的な人も多いですね。
ただ私は、それではいけないと思います。
この文章だって、もし私が記事を読んでいる人に対して
「この本をとにかく売ってアマゾン・アソシエイトから利益を得れば良い」
と考えるのであれば全く違う構成で文章を書きます。
謝辞の件なんて絶対に書かないです😥
でもそれは記事の読み手の立場に立った行動ではないですよね。
ダメなものはやっぱりダメだと思うんです(*_*)
なので「Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー」については良い点もあるけどあまり良くない点もあるよというスタンスで紹介しました。
何かの参考になりましたら幸いです。
以上、
Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー
の感想・レビューでした。